【第3回日本アメリカ交流コンサート開催にあたって】

2009年より大切に育てて参りました「日本アメリカ交流コンサート」、3回目の今回は、現代を代表する指揮者、ピアニストであり、25歳の頃から私の生涯のメンターであるクリストフ・エッシェンバッハ氏を迎えてのオーボエとピアノのジョイントリサイタルです。

マイアミのニューワールドシンフォニーに首席オーボエとして在籍していたある日のこと。ゲストコンダクターとしてエッシェンバッハ氏が指揮台に立ち、シューベルト交響曲「グレイト」の印象的なオーボエソロを私が吹き始めた瞬間、それが氏との初めての出会いでした。
以来20数年間に渡り今日まで、音楽の持つ美しい拡がりと可能性、音楽家として生きる道筋をも示し続けてくれています。

エッシェンバッハ氏は指揮者として、ボストン交響楽団の定期公演及び、ニューヨーク・カーネギーホール公演出演の過密スケジュールの合間を縫って本日「第3回日本アメリカ交流コンサート」での私との共演を快諾下さいました。

この世の中に在る全てのものの最高級の質感には常に底知れぬ愛と温かさが静かに流れ、溢れているものだとしみじみと思うのです。

ご来場下さいました皆様にも、四半世紀に及ぶ感謝の想いが届きますよう、心を込めて演奏致します。

            

日本ーアメリカ交流コンサートディレクター
ボストン交響楽団オーボエ奏者  若尾圭介

ワカオ家のボストン日記